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「神様」はポジティヴ発想

田中ウルヴェ京さんのレクチャーをうかがったとき、ポジティブなアスリートの言動に、よく見られることのひとつに「今のこの状況は、神様が与えてくれている」というような発言があると知った。

ここでいう神様とは、特定の宗教をいうのではなく、もっと抽象的な存在をさす。

たとえば、ケガをして練習ができないとき。

「きっと今は神様が、少し休みなさいって言っているような気がするので、焦らず少しのんびりします」

たとえば、決勝戦で惜敗したとき。

「まだおまえは優勝するには足りないものがあるって、神様が言っているように思うんですよ。まだまだがんばります」

といったような、一般的には厳しい状況に置かれたときこそ、その試練を「目に見えない何かが、今の自分に何かを伝えてくれているのだから、成長のチャンスを逃したらもったいない」と考えるのが、トップアスリートのくせだったりするようです。

アスリートに限らず、不幸の連続に陥った人が「神様は乗れ越えられない試練はお与えにならない。きっと今の試練には意味があると考えよう」と言い聞かせたり。

努力は裏切らないけれど、必ずしも報われるとは限らない。
そんな理不尽や、矛盾と向き合うのが人生であり、アスリートの毎日でもあります。自分ではどうしようもならない現実と向きあったときに、どんな態度でそのことと向き合い、乗り越えていけるか。

それを子供たちにわかりやすく知らしめることができるのも、スポーツの魅力であるように思う。

精一杯がんばったのに、代表に選ばれなかった。
ファインプレーが、誤審で台無しにされた。

そんなとき、どんな態度を自分はとるのだろうか。