「トップ競技者が学ぶ時代」と題して、日本レスリング協会の公式サイトに、コラムが掲載されたのは、2008年1月14日。そのコラムの著者は、この「アスリートプラス」にもご登場いただいたことがある、日本協会強化委員会委員・スポーツ医科学委員会委員の久木留 毅さんだ。
■「アスリートプラス」内の久木留さんの記事:競技をしていて必要に感じたことを 大学院で勉強する選手がもっといてもいい http://www.joc-athlete.jp/interview/kukidome.html
レスリング協会のサイト内のコラムでは、久木留さんは、池松和彦選手が2007年に、日本体育大学の大学院を修了したことを紹介。「自らの経験を科学的に解明しようと試み、修士論文はバーンアウトテーマを研究し、『レスリング選手におけるバーンアウトとソーシャルサポートの関係』を書き上げました」。サイトからはその論文の概要が読めるようにリンクが張られている。
レスリングのキャリアトランジションセミナーが行われた後で、松本慎吾選手もまた大学院で勉強していたことを知った。松本選手は「大学院で勉強したのは、前例があったからとかというわけではなく、自分で必要性を感じたから。また、”これからは博士課程を持っていたほうがいい”と教授から薦められたことも理由のひとつです」とその理由を明かしてくれていたが。
競技者が、競技を続けていくうえで、もっと深く知りたいと思ったことを競技を続けながら勉強する。しかも大学や大学院、専門学校などに通って、というのは、最近増加していく傾向にある。また、選手によっては、学校にこそ通う時間はないが、関心のあるテーマの本を買い、かなり読み込んでそのテーマに精通しており、ゆくゆくはその専念知識を役立てたいと考えている選手もいる。
学校の授業は眠くて、テストは苦手といいながら、自分の競技に役立つ勉強なら、アスリートは驚くべき集中力で、語学や専門知識をモノにしていく。目標さえ決まれば、アスリートは強いのだ。競技力向上のために。そう考えることで、今、学ぶ意欲が高まっているのなら、どんどん勉強しよう!
久木留さんのコラムは、本当はもっと学びたいと思っている選手の、背中を押してくれるような内容だ。
■日本レスリング協会:【特集】トップ競技者が学ぶ時代 池松和彦・スポーツ心理を学ぶ
(2008.1.16)