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紆余曲折 射撃・福島實智子さん

福島選手に初めてお会いしたのは、シドニーオリンピックの1年前のことだった。ある女性誌の企画で「長く続けていることで得られたものを生かして、国際舞台で輝くベテラン選手たち」という特集を書いたことがあった。そのとき、取材した一人が、福島選手だった。

ソウルオリンピックの射撃競技で銀メダル。警視庁に勤務していた福島さんは、帰国後に結婚、引退。仕事も辞め、競技とは無縁の人になった。ところが離婚を機に再度ピストルを握ることを決意する。いろんなことがあって、自分を振り返ったときに、もう一度射撃競技をしてみたいという思いが、心からわいてきたのだといっていた。

他の競技と違って、射撃は銃を扱うので、特にピストルを使うこと、所持することには厳しい制限や資格が必要だ。練習にもお金がかかる。困難であればあるほど、覚悟や本気が試されるものだが、福島さんはシドニーオリンピック出場を果たした。

再婚などもあり、環境はいろいろと変化していった。取材のときは「シドニーオリンピックが終わったら、国際舞台からは退いて、国内で射撃は続けたい」と言っていたが、実際、シドニー後はいったん「訪問介護士」の資格を取ったりして、新しい生活を始めたようだ。

そのときの心情などが、JOCのサイトに、アスリートメッセージとして紹介されている。福島選手は結局、競技の第一線に復活し、アテネオリンピックにも出場。今は北京オリンピックをめざしている。JOCのサイトに動画で本人からのメッセージを聞くことができたが、以前よりずいぶんとやわらかな雰囲気になっていると感じた。

福島選手にキャリアトランジションについて、一度じっくり聞いてみたい。

■JOC公式サイト:アスリートメッセージ福島實智子選手